有限と無限の間

真の生きる道を模索中。

喪失の5段階

 

私は去年大学を卒業しておりまして、働きながら通信大学に通っていました。

学科はマネジメントだったのですが、心理学にも特化していて主にマネジメントと心理学を学んでいました。

通信大学なので毎日大学に通うことはないのですが、大学に行って授業を受けて単位を取らないと卒業できないシステムになってまして、私は心理学の教科をそれに充てていました。

 

妊娠した時も大学に通ってたのですが、死産しましたら会社にも行けなくなり、もちろん大学にも通えなくなりました。そして、留年までしてしまい、子供も死に、会社にも行けず、大学も留年。

この時ほど自暴自棄になっていた時期はなかったなぁと思います。

 

休職して暫くして少し良くなってきた頃(自分なりに)に心療内科の先生に大学の勉強に戻ってもいいかと相談しました。先生は、「う~ん、勉強するって結構ストレスになるんだよねぇ。でも、まぁやってみたら?ダメだったら止めればいいし。」と言われて物は試しに勉強に戻ってみることにしたのです。

 

結果としてはですね。

うん、私焦ってたんだろうねぇ。まだ早すぎたよね。。もっと休めば良かったよね。

て感じです。

授業出席手続きしても、当日行けなくなったりなどもありましたし、レポート書けなくて単位落としたりしてました。

まぁ、これは当然のことなんですよね。そんな余裕ある訳ない。

 

なのでもし同じ辛い状況の方にお勧めしたい。

焦って何か始めること、やれなくなってたことを急に始めること。

 

止めとけと。

 

前提が長くなりましたが、本題に入りますと、

そこでたまたま受けた授業「メンタルヘルスマネジメント」という授業で「喪失の5段階」という事を学びました。

この授業の内容は、部下がうつ病などになってしまった場合の対策、または、悪くなる前に管理職としてどのようにマネジメントすればよいかというのを学ぶ授業でした。

その授業のメンタルヘルスの知識のひとつに「喪失の5段階」ってのがあったのですね。簡単に云いますと、大切な人を亡くした時人がどのように受け入れていくか、乗り越えていくかのプロセスをキューブラー・ロスというドイツの精神科医の方が提唱してものです。

プロセスとしましては、

①否認

②怒り

③取引

抑うつ

⑤受容

 

という流れで、死別の深い悲しみを受け入れていく。

 

超自分的解釈でお伝えしますと、

①の否認はショックで過ぎて現実感がなく、死別を否定してしまう。辛すぎて認めなたくない、嘘だと感じること。

 

②の怒りは、なんで私だけこんなことに!!と怒りで頭がいっぱい状態になること。どこに出るかわかりませんが、自分にだったりパートナーだったり。とりあえず、怒りで頭も心もいっぱいで怒っている状態。

 

③取引は、私があんなことをしたからあの子は死んだんだとか、あんなことしなければ生きていたに違いないと思って心の取引をすること。私がダメな人間だから、親に適していないから神様があの子を連れていってしまったんだなどと罪悪感や後悔に苛まれる状態。

 

抑うつは、無気力感でいっぱいになる状態。悲しんでいるのは自分だけで、孤独で世界に独りだと深く感じる状態。何もやる気が起きなくなり、だるくなり何のために生きているのか、なぜ息しているんだろと自分の殻に引きこもる状態。

 

⑤受容は、死を受け入れられる状態。その死はもうどうすることもできないと認め、現実を見つめ、生きていく覚悟を決めること。自分なりにその死に意味を見つけていけること。

 

この説明は授業を受けて学んだことと、私が死別を体験した時の心の流れを自分なりに解釈して書いておりますので、この説明が絶対正しいわけじゃないので詳しく知りたい方はプロのカウンセラーさんや本、ネットで調べてみてくださいね。

 

この「喪失の5段階」は授業を受けた後通った心療内科の先生にも教わりまして、自分がどこの状態であるか見てみるといいよと言われました。私的にはあ!大学で習った!これは役に立つなぁと思いました。

この様な喪失を受け入れる流れは、心療内科の先生もメンタルヘルスの大学の先生も仰ってましたが、

 

「とても健康的な当たり前の自然な反応」

 

とのことです。

もし今辛い状態で、上記な心理状態であったとして、とても苦しんでらっしゃる方がおりましたら、難しいことですが自然なことなので気にせずゆっくり休んでくださいと心よりお伝えしたいと思います。

また、怒りなどでパートナーやご家族にあたってしまって自己嫌悪を感じてらっしゃるのならば(私がそうでした)この怒りによってやっと自分が立っていられる辛い立場なんだと自覚してみるとちょっと楽になるのでは?と思っている次第です。

あたられている立場としては辛いですけどね。

でも自然に戻るからと心理学の先生(カウンセラーでもある先生でした)と仰ってたので、私は少し安心できました。

 

では、今回はこんな感じで失礼します。